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雪と菫青石

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可愛い小鳥2

「隊長」
「なんだ」
「マニュアルの表紙にイラストって本当に必要でしたか」
「ルキアのデザインした月の輪熊の『一人で殺れるもん!』くんに何か文句があるのか」
「ああもう名前までついていましたか」
「そしてこれが---------『一人で殺れるもん!』くんのイラストを忠実に再現した戦闘用義骸だ」
「無駄に仕事早え!じゃなくて!何に使うんすか、こんなもん!」
「今度の演習で、虚役として戦闘に参加する」
「新人が泣くからやめてください」
「演習にもそれなりの緊張感が必要だ」
「確かに変な緊迫感出そうっすけどね。こいつ三人くらい殺ったことのある目をしてますよ」
「お前にはこれに入って新人を指導してもらいたい」
「無理っす」
「なぜだ」
「辞めますよ、せっかく入った新人が!貴重な人材が!!
 何が嬉しくって演習で熊に入った副隊長に脅されなきゃなんないんだって!
 最近の新人はメンタル弱いんだから、その辺考慮しましょうよ!」
「なにをいきり立っておるのだ、恋次。熊の義骸がなんだというのだ。
 私など、今度の演習では猫耳と猫尻尾をつけてにゃおーと脅かす役目なのだぞ!」
「俺今から十三番隊に移動願い出しても」
「それは許さぬ。ルキア---------何か用か」
「いえ、兄様。実は恋次に……」
「ああ、俺が呼び出したんです。昼一緒にどうかって。俺、昨日非番だったんで」
「貴様の非番とルキアの昼食になんの関係が」
「罠を仕掛けるのは久しぶりだったんですけど、これが思いのほか上手くいって」
「何の話だ」
「何って、焼き鳥っす。すず---------」
「ああっ!兄様!どちらへ行かれるのですか、兄様ーっ!」
「早いっ……見えなかった------また早くなった、隊長の瞬歩っ!!」

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可愛い小鳥

「呼び出してすまなかったな、白哉」
「……用とは何か」
「今度のうちとそっちの合同演習用のマニュアルな、全隊士に配るやつ。
 あれの草案ができたからお前にも目を通してもらいたくて」
「……この表紙の絵は」
「あっ、あの……私が描きました、兄様!」
「悪くはない」
「良く描けてるだろう、そう思わないか白哉?朽木は本当に絵が上手いなあ」
「二種類あるようだが」
「どっちを採用するか迷ってるからお前を呼んだんだ。意見を聞きたくてな。
 こっちの熊もいいけど、こっちのウサギとキリンもいいよな!」
「ルキア。今回の絵のテーマはなんだ」
「はい。『一度飼ってみたい動物』で統一いたしました」
「ペットか。しかし大型獣の世話は--------」
「わかっております、飼うからには自分できちんと責任をとらねばならぬと。
 しかしこのような激職では、それもままならないことです。
 ですから、せめて絵の中では自由に動物と戯れたいと……」
「真面目なんだな、朽木は。ウサギくらいならなんとかなるんじゃないのか?
 ところでこっちの熊の絵なんだが、青空に小鳥なんていたらもっと可愛いんじゃないかなー」
「え?浮竹隊長、鳥は食料ですが?」
「ええっ?」
「ペットは愛玩動物、つまり愛でて楽しむものですが、鳥は食料です」
「だってお前、隊の裏庭で米撒いて雀呼んだりとか」
「懐かしかったので、つい。子供の頃、恋次とよく捕らえて食べました」
「鳩も好きって言ってなかったか」
「弓矢でないと獲れませんでしたが、鳩は美味しくて好きです」
「じゃあ前に、阿散井とカラスを餌付けしようとしてたのも」
「ちょっと固いですが、カラスのお肉も美味しいですよ」
「…………あの、ちょっと、朽木……その、まさかお前今でも雀捕まえたりとか」
「瀞霊廷では雀が少なくてなかなか……調理の時にひと手間かければ骨ごと食べられる良い鳥なのですが」
「うんわかった!それ以上は白哉が泣くからやめてあげて!」

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夜明け

またあの夢を見た。
伸ばした手は宙を虚しく掻き、ルキアは己の叫び声で跳ね起きた。
冬の暁闇の静寂である。鳥の声もない。
まだあの夢を見る、とルキアは半身を起こした。
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ゲームの女神さま

「お兄ちゃん、お客さんだよー」
階下から遊子の声が響いた。
日曜の昼下がり、だらだらベッドに寝そべっていてそろそろ眠気がさしてきた頃合いであった。面倒くせえな、と一護は身を起こした。
「ルキアちゃんだよー」
「なっ……!」
一気に眠気が吹き飛んだ。慌ただしく階段を下りると、ルキアは遊子に菓子折りと思われる包みを渡しているところであった。
「連絡もせずに押し掛けてすまぬ」
一護の顔を見ると、ルキアはふっと笑みを浮かべた。久々に見る、彼女の柔らかな笑顔であった。


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お見合い

「悪い、遅くなった」
「いや、非番の日にいきなり呼び出してすまなかった」
「で、俺に相談ってなんだ?」
「その…実はお前に頼みたい事があるのだ。見合いの事で」
「みっ!見合いっ!」
「私のではない。実は私には、弟のように思っている奴がおるのだが…
 名をジョンという。そのジョンの見合いの事だ」
「……えーと?そのジョンって……?」
「うむ、ジョンは複雑な育ちでな。産まれて直ぐに母親が子育てを拒否し
 朽木の関係者に養育されたのだ。私もジョンにミルクをやったことがある」
「はあ……」
「ジョンは北の国の生まれでな。こちらの気候が合わなくて、夏は辛そうだった。
 よく私の袖白雪で冷やしてやったものだよ……すまぬ、話が脱線した」
「いや、いいけど」
「そんなジョンもそろそろ年頃で、良い条件の縁談が舞い込んできたのだ。
 だが肝心のジョンに、全く協力性がみられなくてな」
「まあ、本人が乗り気じゃないなら気の毒だろ」
「見合い会場への搬送を拒み、怪我人まで出る始末だ」
「搬送って」
「そこでお前の力を借りたら良かろうと兄様が」
「うむ、よく来た恋次----------なんだその顔は」
「……いえ。嫌な予感しかしないだけです、隊長」
「私が六杖光牢でジョンを押さえる。ルキアは興奮するであろう奴を冷やし宥める役目だ。
 お前は卍解した蛇尾丸の口にジョンをくわえさせ、目的地まで運ぶのだ」
「ちょっ……!なんすかそれ!可哀想にもほどがある!」
「手加減は無用だ。下手な気遣いをすれば命を落とす」
「そんなに嫌がってるなら、無理強いしなくても!」
「仕方があるまい。繁殖期を考慮せねばならぬしな」
「繁殖期って」
「ルキア、恋次にきちんと説明したのか」
「そういえば紹介もまだでした。すまん、恋次。こちらにいるのが------
 北流魂街アニマル朽木ランドの人気者、ホッキョクグマのジョンだ」
「白いよ!大きいよ!」
「気が立っておるから油断するな。なんでも地上最強の肉食獣らしい」
「さらっと怖い事言わないでください、隊長!」
「では行くぞ、ルキア」
「はい、兄様!恋次もガブッといかれぬよう気をつけるのだぞ!」

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乙女の筋トレ

「よう白哉」
「病人が何をしに来た」
「今日はちょうど定期検査の日だからな。そこまで来たついでに、溜めてた書類を届けに…」
「遅い」
「すまん、ここんとこずっと寝込んでたもんで」
「兄(けい)がそれだから、ルキアにいらぬ負担がかかるのだ。
 執務室で兄が倒れる度に、介抱するのは誰であるかと」
「うん、朽木にはよくしてもらってるよ。倒れたとき机の角で頭を打たないように支えてくれたり
 そのまま布団までひきずっていってくれたり……」
「いざという時兄を運ぶ為に、なぜルキアが筋力増強に励まねばならぬのだ」
「ああそれでここんとこ毎日プロテイン飲んでるのかー」
「家でも高蛋白低カロリーな食事を計画的に摂取し、毎晩自主練習に余念がない。
 ルキアの腕が、ここにいる体力馬鹿の野良犬のようになったらどうしてくれる」
「体力馬鹿ってひでえっすよ、隊長……」
「ほう、野良犬は否定せぬのだな。自覚しているのか。
 それと今お前は『ルキアの腹筋が六つに割れたらどうしよう』と考えたであろう」
「かっ…考えてません!ルキアの……腹とか、本当に想像してませんから!」
「心配性だな、白哉は!大丈夫、朽木の腹はまだ割れてないって」
「……なんでわかるんすか、浮竹隊長」
「私に分かるようによく説明してもらおうか」
「だって俺の背中を流してくれる時の水着、ビキニだから……
 悪い、卯の花から天挺空羅で呼び出しだ。ちょっと四番隊に戻るよ」

「……隊長」
「なんだ恋次」
「俺、あとで十三番隊に」
「何を考えている。仮にも隊長格を相手に、素手で殴り込むつもりか。
 最初から卍解で行くぞ」

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才能

恋次が外回りから帰ってくると、隊長執務室に置かれた自分の机の上に、桜色の紙で包まれた小さな箱が置いてあった。
包みを解くと、中に入っていたのは桜餅の入った箱と、封筒に入った手紙であった。


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温かな手

海燕の墓前にやっと行けたその日の夜、ルキアは熱を出した。
あの日以来初めて彼に、そして彼の家族に詫びる事ができ、肩の荷が降ろせて安堵したからなのかもしれない。
自室の布団に横になり、ルキアは目を閉じた。
寒気がとまらないので、布団を体に引き寄せて小さく丸まる。
こんな時にも思い出すのは恋次の顔で。
彼の手の温もりを思い出しながら、ルキアはいつしか眠りに落ちていた。


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バレンタインデー後日談

「恋次ではないか!暫く顔を見なかったが、どうしたのだ?」
「ああやっとバレンタインデーが終わったんでな」
「何の話だ?」
「いやなんでもねえ」
「そういえば、バレンタインデーとは難しい掟があるしきたりなのだな」
「ああ?」
「いや、兄様が教えてくださったのだが……まずバレンタインデーとは
 お世話になった目上の方に菓子を進呈する行事なのだな。
 同輩や後輩には気を使わせてしまうので贈ってはならぬそうだ。初めて知った。
 目上の方でも直属の上司には、付け届けと思われるやもしれぬので贈らない慣習なのだと。
 そして見返りを求めることは本来期待してはならぬのだが、
 万が一贈られた方がお返しを検討するかもしれぬということを考えると、
 それなりの経済力がある方にしか贈ってはならぬと。かえって負担になるからだそうだ。
 そして何人もの人に贈るのは誉められた行動ではなく、一年に一人が原則だと」
「……その消去法で行くと、お前の場合一人くらいしか残らなそうなんだが」
「まあ多くはないな」
「誰に贈ったんだ?!」
「一心どの---------一護の父上に」
「まさかのダークホース!」
「現世では黒崎家にお世話になったし、一心どのなら経済力も心配ない。
 最初は兄様にとも考えたが、兄様は甘いものはお好きでないしな……」
「策士策に溺れてるじゃねえか、隊長ッ!」
「私を呼んだか、恋次」
「……いえ、何も……言ってません。お出かけですか?隊長。どちらへ?」
「現世に行く」
「はい?」
「黒崎一心を捕縛する」
「ちょっ…待っ…ルキア!お前隊長にチョコ贈れ!今すぐ買ってこいっ!!!」

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二人

この前までは蝉の声が鳴きしきっていたのに、ふと気づくと朝夕の風が冷たい。
十一番隊の裏庭の柿の木の下で空を見上げると、鮮やかに実が色付いている。
秋である。
午後から流魂街への見回り任務に出かける前に、一角は隊舍を出て街へ向かった。
特にあてはない。ただの気まぐれである。
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バレンタインデー

「おい、ここどこだよ」
「六番隊の隊舍牢だ。ルキアも四深牢に移される前はここにいた。
 あー俺もお前に斬られたあとぶちこまれたっけなー」
「いらねえよそんな豆知識」
「手錠がねえだけマシだと思え」
「なんで俺がこんなとこに入らなきゃなんねえんだよ」
「今日が過ぎりゃ出してもらえるだろ」
「今日?なんかあったか?」
「何って…バレンタインデー」
「死神とバレンタインデー関係あんの?」
「まあ現世の流行に影響される奴らも一部にはいて」
「チャラチャラしてねえで仕事しろよ」
「ルキアはそんな浮かれた風潮に流されるような軽い女じゃねえけどな。
 だがバレンタインデーを、世話になった奴に菓子を贈る日だと勘違いする危険性はある。
 でもって、ルキアに菓子を贈られた男が、うっかりその真意を誤解してルキアに手を出したりしたら…
 どんなに小さくとも、災いの芽は早めに摘んでおきたい--------------
 って隊長が言ってた」
「そんな下らない理由で拉致されたの、俺?シスコンも大概にしろって言っとけよ!」
「冗談じゃねえ、自分で言え」
「しかも監視役つけて監禁とか!暇なの?なあお前ら死神って暇なの?」
「一護。一つ、誤解があるようだから教えておいてやるが…」
「あ?」
「俺は監視役じゃねえ」
「えっ?」
「っていうか、さっきから頑張ってんだけど…外れねえな、この手錠っ!!!」
「えええええええーっ?お前もかーっ!!」


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蛇尾丸の隠れた才能

「恋次、起きろ恋次。夜になるぞ」
「…へ?え、ああ?…俺、寝てたのか?」
「ああ、私を放置して三時間ほどな」
「……すまん」
「別にいい。疲れてたのであろう?」
「悪かった!今度の休みはどっか一緒に行こう!」
「だから怒ってなどおらぬと言うのに。蛇尾丸がいたから退屈もしなかったし」
「そう…か…」
「夕食もできておるぞ」
「ええ!まさかお前が!」
「いや、蛇尾丸が」
「えっ」
「手際がいいのでびっくりした」
「いや作れるとか初耳で」
「では私はそろそろ失礼するか------しかし安心した」
「あ?」
「男の一人暮らしはもっと侘しいものかと思っていたが」
「いや侘しいけど」
「蛇尾丸がいれば大丈夫だろう?別に一生独身でも差し支えなさそうだ」
「差し支えるから!そこは安心するなよ!むしろ心配しろっていうか帰るなルキアーッ!」

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書庫

白哉が雨乾堂を訪れたのは、日もかなり西に傾いた夏の夕暮れのことであった。
夕風の中にまだ昼の熱気が残っている。
白哉の後ろに付き従う恋次は、汗を拭った。
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歩み寄り

「恋次、この新作を見てどう思う?」
「……誰の作品なのか教えてもらえねえと、コメントしにくいんだが」
「兄様と私の合作だ」
「名作だな!」
「心がこもってないぞ?」
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再会後日談〜先輩〜

「あんた、阿散井とはどうなってるの?」
偶然顔を合わせた乱菊にそんなことを聞かれ、ルキアは目を瞬かせた。
「どうって………普通です」
我ながら間抜けな回答だと彼女は思ったが、他に言葉を思いつかない。
ここのところ恋次とはすれ違いが多くて会えないが、別に喧嘩をしているわけではないし、関係は良好といって差し支えないだろう。
普通、以外の何を言えば良いのか。
きょとんとするルキアを前に、乱菊は密かにため息をついた。
つきあってるのかと思ってたけれど、そうでもなさそうだし。
やきもきするわね、この二人。そう乱菊は胸の内で独りごちた。
「あんたが阿散井から聞いてないなら、先に教えとくけど…」

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再会

恋次の病室は、今日も見舞客で賑わっていた。
「それで、あの時この人が呑み比べに持ち込んで」
「馬鹿を言え、言い出したのはお主じゃろう」
病室に酒を持ち込んで、手酌で呑んでるのは一角。
彼に注いでもらった茶碗酒を、豪快に呷っているのは射場である。
「お前も呑めよ」
「いや俺、一応怪我人なんすけど」
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ウサギと隊長

「失礼いたします、六番隊から書類をお持ちしました」
「ああ、阿散井か。入ってくれ」
「こちらの書類が緊急で、こっちが十三番隊のあと一番隊に戻していただきたいもので------」
「わかった、緊急のは今すぐ目を通そう…ところで、これをどう思う?」
「……ウサギっすね」
「うん、朽木が描いた」
「ああそりゃ見ただけでわかりますが、何か」
「朽木の絵は本当に素晴らしいな。そう思わないか、阿散井?」
「……うちの隊長はそう思ってるみたいっすね」
「朽木の絵は、もっと世間的に認められてしかるべきなんじゃないかな」
「ある意味認知されてるとは思いますが」
「時代がそろそろ朽木に追いついて来た、そんな感じはしないか」
「追いつくどころか二、三周遅れてる気がしますけど」
「というわけで、この朽木の描いたウサギを、我が十三番隊の新しい隊章にしようかと」
「えっ…ちょっ…ルキア!その辺にいるんだろルキア!ちょっと来い!」
「騒がしいぞ、何事だ恋次--------ど、どうなさったのですか隊長!そのお顔の色は!」
「うん、朽木が三人に見えるよ」
「す…すごい熱です!恋次、頼む!四番隊に連絡を…!」
「やっぱり熱で壊れてただけか!良かった!十三番隊の為にも良かった!!」
「いや隊章の件は本気だよ、俺は」
「いいからアンタは寝てろーッ!!!!」
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パスタとお姫様前日譚〜尸魂界にて〜

「囮だあ?なんでてめえがそんな真似しなきゃなんねえんだ」
「仕方あるまいよ。空座町はもともと十三番隊の管轄だ」
妙な任務を押し付けられたというのに、ルキアは清々しい顔でいた。
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死神代行の現実

「一護、銀城が尸魂界を裏切った理由が明らかになったぞ」
「な…んだ…って…!?」
「うむ、生前の奴を知っていた者からの証言が得られた。
 それによると奴は、こう言っていたらしい」

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パスタとお姫様

「お前、いつまでいるんだ?」
「明日の朝帰る」
本日突然一護の家を訪れたルキアは、なぜか義骸に入っていた。
清楚な白のワンピースを着ている彼女は、死神には見えない。
「何しにきたんだ」
「そうだな…囮になりに」

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月刊瀞霊廷(「図解で示す易しい鬼道入門」)

「ええと…恋次さん」
「おう」
「あの黒崎一護って人、なんでまた今日来てたんです」
「ああー…現世で滅却師絡みのトラブルがあって、ちょっとな。
 なんかあいつも関わっちまったらしくて、事情説明に呼び出されたらしい」
「そっすかー。災難でしたねえ」
「災難だったなあ」
「俺、千本桜を食らって死ななかった人見るの、恋次さんについで二人目です」
「そうだな…千本桜まともに受けて、立ってたんだからたいしたもんだよな」
「まだ若いんでしょうね…思ったことそのまんま口に出したりとか」
「今日が『月刊瀞霊廷』の発売日じゃなきゃなあ」
「ルキアさんのあの、あれって…」
「言うな。命が惜しくねえのか」
「誰が掲載にゴーサイン出したんでしょうねえ」
「浮竹隊長はいっつもベタ誉めしてるけどなあ。ああいうの」
「本当に朽木隊長と血がつながってないんですか?芸術的センスが隊長に似過ぎなんですけど。
 なんすかあれ。朽木家の英才教育ですか?」
「…いや…あいつは…昔からああだった…」
「……そうですか」

「何をしている。休憩時間は終わりだ」
「たたたたたた隊長!」
「いや、あの、ルキアの新連載の話を!なあ、理吉!」
「そそそそ、そうです!あれすっごく良いです!文章も分かりやすいし!」
「鬼道苦手な俺も、基礎から復習するのにちょうどいいかなあって!」
「イラストはどうだ」
「はい?」
「ルキアが『図解で示す易しい鬼道入門』に添えた、自作のイラストはどうだと問うておるのだ」
「はあ、その…前衛的かつエッジの効いたオリジナリティ溢れる画風で!
 僕なんかが何か語るのはおこがましいっていうかそのっ!!」
「すっげえ素晴らしかったっす、隊長!俺10冊買いました!!」
「ならば良い。恋次、これを----------」
「何ですか?」
「『月刊瀞霊廷』だ。六番隊の全隊士に配れ」
「は…い…皆、よ、喜ぶ…と思い…ますッ!」
「こちらの一部は、四番隊に入院している黒崎一護のもとへとどけてやれ。
 病床でじっくりと熟読すれば、あの未熟者にもルキアの芸術が理解できる日がくるであろう」


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白い花

この手に可憐な花がある。
やっと手に入れた、小さく白く咲く花が。

「恋次…恋次。恋次!おい、返事をせぬか変眉副隊長!」
あまり広くはない店を貸し切りにして開催されているのは、副隊長連絡会議と名のついた副隊長たちの飲み会である。
「でけえ声出すな、酔っぱらい」

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雲の彼方は

「降ってきたな」
「ああ」
甘味処で二人、見るともなく外を眺めていると、ちらちらと白いものが舞い降りて来た。
今日はことのほか空気が冷たい。
甘酒を啜り終えた恋次が言った。
「積もる前に帰るか。送っていくぜ」
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夢と知りせば

眠るのが怖い。
あの頃の夢を見るから。
何もなくて、お互いが全てだったあの頃の。

今日も目が覚めたら見知らぬ天井が目に入った。
ゆるゆると思考が戻ってくる。ああここは朽木家、だ…とルキアは思った。
気怠い身体を無理に起こし、身支度をする。侍女にあれこれ世話を焼かれるのは好きでないのだ。
他人に身体のあちこちを触られることに、ルキアは未だに慣れることができない。
だがルキアの目覚めた気配を察して、侍女が部屋に入って来た。
こうやって気詰まりな一日が始まるのだ。
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春恋し

冬にしては空気が柔らかく、日差しが暖かな日であった。
卯月の頃の陽気だと誰かが言っていたのを、花太郎は今日どこかで聞いていた。
梅の花の咲く小道を、彼は走った。表通りを行くよりこちらの方が近道なのだ。
早番の彼と待ち合わせて、ルキアがお茶につきあってくれる。
遅刻したくない。いや、早めについておきたいくらいだ。
そう思う彼の足は、自然と小走りになった。
待ち合わせの建物前に、待ち合わせの刻限より少し早く着いた。
日が延びたので、この時刻はまだ明るい。それがなんだか彼には嬉しかった。
春が近いのだな、という気がするのだ。

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猛暑ですので

「まったく、現世はなんでこんなに暑いのだ」
「嫌なら帰れ。あと、毎回窓から入ってくるな」
「現世の夏はいつもこんなに暑いのか?」
「まあ東京は毎年だいたいこんなもんだろ。そっちはそうでもねえのか?」
「例年はな…今年は異常気象だ。あちらも猛暑で嫌になる」
「いいからもういい加減お前帰れ」
「なぜだ?見回り任務を真面目にこなした私をねぎらう気持ちはないのか?」
「うん、わかったわかった。大変でしたねえ…って!ベッドに寝るなー!」
「この部屋は冷房が効いてて良いな」
「冷房目当てか!わかった、あっちにはエアコンないんだろ!そうなんだな!」
「そうだなー。あると助かるよなー」
「恋次っ!だからお前ら窓から入ってくんなよっ!」
「なんだよ。虚駆除を真面目にこなした俺をねぎらう気持ちが」
「ねえよ。帰れ。あとベッドに寝るな」
「いいなーエアコン。持って帰りてえなー」
「恋次もそう思うか!」
「持って帰ったら殺すからな。いい加減にしろてめえら!白哉呼ぶぞ!」
「…気を抜き過ぎだ。恋次、ルキア」
「呼ばれる前に来た!」
「騒がしいぞ黒崎一護」
「…まあいいけどよ…頼むからこの二人、連れて帰ってくれよ」
「そう急くな」
「あ?」
「この部屋は冷房が効いていて良い」
「……お前もかーっ!!!」

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残花

志波海燕の遺骸 虚化の廉により瀞霊廷に入れること能わず

まだかすかに息のあった海燕の身体は、四番隊に搬送されるどころか、瀞霊廷への収容さえ拒絶された。
懸命の抗議が一顧だにされず却下されたルキアは、知らせを告げにきた裏廷隊の隊員に、せめて搬送の用具をと懇願した…と、白哉は後に聞いた。
そして海燕の遺骸を流魂街の家族の下へ送り届けたルキアは、瀞霊廷に戻ることなく、己の刀でその胸を突いた。
そこは、白い花の咲き乱れる丘の上であった。

「血圧低下!霊圧微弱!」
「強心剤追加します!急いで!」
四番隊の救急処置室では、卯の花や虎徹ら上級隊員が懸命の蘇生措置をルキアに施していた。
瀕死のルキアを、白哉がここに運び込んだのは小半時ほど前のことである。
「朽木隊長…こちらへ」
処置室の隅に立ち尽くしていた白哉は、四番隊の隊士の一人に促されて部屋を出た。
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淡い恋2(再録作品)

「あんた、ここに何つけてんの?」
不意に指差されて、恋次は自分の右頬を撫でた。
「そこじゃなくて、こっち…ああ、返り血ね」
乱菊の長い指が、恋次の頬についた汚れを擦って離れていった。
「さっきの虚のッスね」
「毒持ってるヤツもいるから気をつけなさい」
ちゃんと顔洗うのよ、と言いおいて立ち去る乱菊の背に、恋次は上の空で返事をした。
彼女の仕草に、なんだか奇妙な既視感を覚えた。

『暴れたそうな顔してやがるな。気に入った』と剣八に引き抜かれ、十一番隊に移動してから未だ日は浅いが、恋次は既に席官の座を目前にしていた。
今日の戦闘でも、恋次の活躍は他の隊員と比べても抜きん出ていた。『点数稼ぎにガツガツしやがって』と陰口を叩く輩もいるが、それを黙らせるだけの実績を彼は積みつつあった。
だが、まだ足りない。
あの日手放してしまったものを奪い返す、長い長い階段のほんの一段目に足を掛けたにすぎないのだ。
隊舎の洗面所で乱暴に顔を洗い、鏡にうつる己の顔を恋次は見据えた。
いつものごとき、飢えた顔。羨望と焦燥の炎が、常に身のうちを焼いている。
乱れた前髪を濡らした雫が、額を伝って頬に落ちた。それを指で拭うと、また『何かを忘れている』というもどかしい感覚が胸に疼いた。
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淡い恋1(再録作品)

何か食べ物を二つに分けてよこす時、ルキアはきまって大きい方を恋次に与える。
そのことに気づいたのは、一緒に暮らしはじめてしばらく経ってからであった。
「いいよ、お前がこっち食えよ」
半分に割られたリンゴの大きな方を返そうとする恋次の手に、ルキアは無理矢理それを押し付けた。
「よいのだ、私はそれほど腹が減っておらぬ」
と言って、少しだけ小さい方をしゃくしゃくと爽やかな音をたてて咀嚼しながらルキアは言った。
「それに、お前の方こそ余計に食べる必要があるだろう?そんな、背ばかり高くなって」
最後の言葉には、不満げな響きが込められていた。彼女を見つめる恋次から目を逸らして、ルキアは一心にリンゴを齧っている。
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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

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はじめまして

はじめまして。
nico(にこ)と申します。
当ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
BLEACH二次創作で、恋ルキを中心に書きちらしていく予定です。
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サイト内の文章は予告なく加筆修正もしくは削除することがあります。
何卒よろしくお願いいたします。
(2013.2.6開設)
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