FC2ブログ

雪と菫青石

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

歩み寄り

「恋次、この新作を見てどう思う?」
「……誰の作品なのか教えてもらえねえと、コメントしにくいんだが」
「兄様と私の合作だ」
「名作だな!」
「心がこもってないぞ?」
「そんなことはねえって。見るものを不安に陥れるようなフォルムと、立っているのが不思議に思える絶妙な不安定感が、ストレス社会に生きる俺たち死神の閉塞的な現状を見事に表現してるじゃないか」
「ほう、そうか。見直したぞ恋次。お前、眉毛はあれだが審美眼は優れているのだな!」
「…で、なに?隊長とお前、最近陶芸に凝ってんの?」
「うむ。少し前までは油絵だったのだがな」
「…まあ…仲がよくて何よりだ…」
「そうだな…私が兄様とこのように距離を縮められたのも、芸術という共通の趣味を見つけられたからだと思うのだ。
 それにつけても心配なのは------一護のことだ」
「あ?」
「あ奴め、一心殿という父親がおりながら、どうも交流が足りないのではと思わせる節がある」
「ああ、そういえば親父からなんにも教えられてねえっぽいよな」
「そうか?一護が父親に何も聞かぬのが悪いのではないだろうか。私はそう思えてならぬのだ」
「確かに」
「父親には何も聞かないでおいて、フルブリンガーとか言う輩にはのこのことついていくし」
「しかも騙されるし」
「その上まんまとしてやられてぴーぴー泣くし!思い出しただけでも腹が立つ!」
「落ち着けルキア、新作が割れる」
「すまぬ、つい…そこで昨日兄様と話したのだが」
「へ?」
「あの親子も、なにか共通の趣味を持って歩みよれば良いのではないかという結論に達した」
「ああ…そう…」
「手始めに、芸術方面に誘ってみてはどうかと兄様がご提案なさってな」
「うん」
「兄様と私の合作コレクションを持って、これから一護の家に行くところだ」
「えっ」
「水彩画、油絵、水墨画、彫刻に陶芸…これだけあれば、どれかはあの親子の好みのものもあるのではと」
「それでこの大荷物か!」
「うむ。私はルキアとしばらく黒崎家に逗留する故、隊務はお前にまかせる」
「やっぱりいた!よかった迂闊なこと言わないで!」
「ではな、恋次。私は兄様と共に、一護の家を芸術の館にしてくるぞ」



「もしもし、一護か?お前今すぐ親父と和解しろ。いいから歩み寄れ。お前の方から親父と仲良くするんだ。
 えっ?だから、じゃねえと恐ろしいことがおきるって言ってんだよ。
 いいな、忠告はしたからな」



--------------------
恋次はいい人です。
スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

小ネタ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<書庫 | ホーム | 再会後日談〜先輩〜>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。