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雪と菫青石

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妹は心配性

「……突然押し掛けてすまなかった」
「いや、暇だったから別にいいけど。どうした?なんかあったのか?」
「話せば長くなるのだが---------事の起こりは昨夜、私の帰りが遅くなってな」
「うん」
「帰宅途中に松本どのに捕まって、恋次の家で酒盛りをするからと連れていかれて
 そのまま深夜まで……一応家には連絡をしたのだが」
「うん、それで?」
「私の帰宅を待っておられた兄様に、とても怒られた」
「まあそうだろうな」
「兄様にご心配をおかけしたことは申し訳なく思っているが……
 恋次のことを悪く言われたのがどうも許せなくてつい------」
「言い返しちゃったのか」
「家族や友人と親しく話していて時間を忘れただけで、疚しいことは何もないと」
「うん」
「言ってしまったあと、兄様の気配がこう……それで気がついてしまったのだが」
「うん?」
「私は兄様と時間を忘れるほど楽しく語り合ったことがなかったなと」
「……あー……」
「それと兄様に、夜更けまで酒を酌み交わす友などいるのだろうかと」
「そっちにも気づいたか!」
「兄様の対人バリアーを打ち破って細かいことを気にせず友となってくれそうなのは
 いろいろ消去法で考えてみても、もうお前くらいしか!」
「落ち着けルキア!お前テンパりすぎてわけわかんなくなってんぞ!」
「そ、そうか…?」
「白哉もお前を心配してんだろ。さっき俺にメール寄越してきたぞ?
 『ルキアが何を頼みにきても取り合うな』って」
「兄様……お見通しというわけですか……!」
「で、なんで白哉が俺のメアド知ってんの?」
「さあ?私は教えてはおらぬが?」
「まあいっか。まずはお前が兄貴と気軽に話し合うとこから始めりゃいいだろ?
 それに兄貴ってのは、妹にごちゃごちゃ言われたくらい気にしねえっての」
「そうだろうか……?」
「おれだって遊子と夏梨にいろいろ-------」

「お兄ちゃーん、ちょっといいー?」

「まずい、遊子だ。隠れろ」
「う、うむ。クローゼットを借りるぞ」

「お兄ちゃん、入るよー。あれ、一人?なんか声がしてたけど」
「おう。あ、あれだ。ちょっと電話で……」
「そっかー。で、考えてくれた?あたしの友達のパパのお店のバイトの話」
「ああ、あれか。でもちょっと最近また俺いそがし」
「ええっ?バイト辞めたって言ってたじゃん?あの怪し気な何でも屋」
「今はあれよりもうちょっと怪し気な……いやなんでもない」
「もー、すっごいいい条件なんだけどな。わりと時間に融通効くって。
 なんでもいいからさ、家から出る習慣つけておかないと!」
「いや、外出はしてるんだぜ?夜とか」
「昼間だよー!朝日を浴びて起床して昼働かないと、なんとかホルモンのバランスがさー」
「ああわかったから、ちょっと俺まだ話し中で」
「別にお兄ちゃんのこと、ニートだと思ってるわけじゃないからね!
 ただちょっと……今のままだと、心配かな」
「……うん、わかった。頼むからあとでゆっくり話そうな」
「うん、じゃあもうすぐご飯だからね」

「……一護」
「何も言うな」
「聞く気はなかったのだ。すまぬ」
「だから気遣うなって!兄貴ってのはな、妹になんか言われたくらいで動揺なんて
 うんしてないからしてないから動揺とか動揺とか-------ニートとかッ!!!」
「一護」
「なんだよ!」
「やはりお前、死神代行以外にも何か手に職をつけた方が」
「ご心配ありがとう!もういいからお前帰れよ!」
「元気をだすのだ」
「余計なお世話だ!」
「クローゼットの中に隠れていた兄様も、もらい泣きしておられたぞ」
「泣いてなどおらぬ」
「えっ……ちょっ……どっから突っ込んでいいかわかんねえけど帰れ!」
「うむ、邪魔したな一護。では参りましょう兄様」
「しかしルキア、黒崎一護の就職問題がまだ未解決で------」
「その前に、今日兄様がどのあたりから私を尾行していたかについて語り合いましょう。
 お望みなら、一晩中」
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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

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